2023年訪れた展覧会、2024年気になる展覧会

またうっかり3ヶ月の時が経ってしまいました。お久しぶりの更新です。

美術館自体には行っていたのですが、なかなか文章にはできず年明けとなりました。

今回は、2023年に訪れた展覧会を振り返ったり2024年楽しみな展覧会をあげていきたいと思います!

 

 

2023年に訪れた展覧会

○…レポートを書いた展覧会

 

2月

・時を超えるイヴ・クラインの想像力―不確かさと非物質的なるもの | 金沢21世紀美術館

公式サイト:https://www.kanazawa21.jp/yvesklein/

 

・コレクション展2 Sea Lane - Connecting to the Islands 航路 - 島々への接続 | 金沢21世紀美術館

公式サイト:https://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=45&d=1802

 

昨年2月に石川県に旅行した際、訪れた金沢21世紀美術館。芸術が街に根ざすとはこういうことだなぁとすごく感動したのを覚えています。

特にコレクション展は、現代芸術の側面から沖縄とその交易、アジアの島々の在り方に注目した作品が並び、地方の大きな美術館でこれだけの鋭利な展示ができるのかと驚きました。

地震の影響でしばらくは休館とのことですが、再開したら必ずまた訪れたいです!

 

3月

○レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才 | 東京都美術館

mizumi-aka.hatenablog.com

初めてレポートを書いた展覧会!

 

4月

○「インターフェアレンス」展 | 銀座メゾンエルメス フォーラム

mizumi-aka.hatenablog.com

銀座メゾンエルメス フォーラム、いつも絶妙に刺さる展示をしかも長期で開催しているので本当に大好き。いつ行っても空気が澄んでいて、透明感があるのも大好き。

 

5月

クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ | 東京都現代美術館

mizumi-aka.hatenablog.com

一番圧倒された展覧会!美・美・美の連続で、展示方法の大胆さにも驚かされました。

 

○「さばかれえぬ私へ」「MOTコレクション 被膜虚実/Breathing めぐる呼吸」 | 東京都現代美術館

mizumi-aka.hatenablog.com

ディオール展と同日に見た展覧会。こちらもまた違う「作品の力」を眼前にしましたし、そもそも「作品」とはなんなのかを深く考えるきっかけになりました。

 

6月

○ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌフォーヴィスムキュビスムから現代へ|アーティゾン美術館

mizumi-aka.hatenablog.com

個人的2023年ベスト!作品の量、セレクト、歴史に沿った作品の展示順、そして現代の作家への繋げ方、どれも最高〜!抽象絵画の美しさ、楽しさを教えてくれた展覧会でした!

 

7月

・テート美術館展 光 — ターナー印象派から現代へ|国立新美術館

公式サイト:https://tate2023.exhn.jp/

大阪の中之島美術館では2024年1月14日までまだ開催中!

水実は大好きなターナーの作品が見られるとのことでわくわくで東京会場に行ったのですが、あまりの人の多さにくらくらして作品全部遠目からしか見ることができませんでした…。それでも、光をテーマに集められた作品たちは時代やジャンルも様々でどれも大変素敵だったので、会期間に合うかたは駆け込みでぜひ!

 

8月

足立美術館

公式サイト:https://www.adachi-museum.or.jp/

島根県にある足立美術館は、日本一美しい庭園と横山大観の絵画を多く収蔵することで有名。日本庭園に詳しくなくても、徹底したこだわりによって完成された美には思わず息を呑みます。(横山大観の絵画に景観を近づけたくて山に大きな滝作ったりしてる)(すごすぎ)

横山大観をはじめとする近代日本画だけでなく、現代の日本画魯山人の陶芸も素敵な景観の中で見られる足立美術館。めちゃおすすめです!

 

9月

○ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会|森美術館

mizumi-aka.hatenablog.com

現代美術の作品を、学校の科目に見立てたセクションに分けて展示するという、もうコンセプトからおもしろい展覧会〜!色んな作品が見られて楽しさという点ではこの展覧会が一番だったかも。そして、その美術館自身が収蔵している作品で構成された「コレクション展」の面白さに気付いたのもこの展覧会でした!

 

10月

・パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展—美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ|国立西洋美術館

公式サイト:https://cubisme.exhn.jp/

 

こちらの展覧会に合わせ、定期配信内のコーナーひとくち美術で「キュビズムってなんなのさ」という解説もしたのでよろしければぜひ。

www.youtube.com

 

50年ぶりの大キュビズム展というだけあり大ボリュームの内容。キュビズムの始まりから広がりをめいっぱい見られて楽しかったです。

東京での会期は2024年1月28日までですが、その後京都の京都市京セラ美術館へ巡回し2024年3月20日(水・祝)~7月7日(日)まで開催されるそうです(気合い入ってる〜!)。

 

11月

ゴッホ静物画―伝統から革新へ|SOMPO美術館

公式サイト:https://gogh2023.exhn.jp/
ゴッホの「ひまわり」を収蔵していることで有名なSOMPO美術館。実は初めて訪れました。展示数自体は少ないものの、額装や雰囲気の作り方がゴージャスで見応えのある空間でした。

こちらは会期2024年1月28日まで!

 

総評

振り返ると12回なので月1回は美術展に行っている計算ですね(これとは別にギャラリーなどには行っているのですが)。

個人的には月1という目標は達成できたので嬉しいです!

ただ、行きたかったのに会期に間に合わなかった展示もあり…。

反省も込めて特に行き逃して悔しかった2つをご紹介します。

 

・特別展「やまと絵 -受け継がれる王朝の美-」|東京国立博物館

公式サイト:https://yamatoe2023.jp/index.html

大大大ボリュームの展示なので体調を整えて気合い入れて行くぞ!と思っていたらうっかり会期を逃しました悔しい…。

 

葛飾応為「吉原格子先之図」 ―肉筆画の魅力|太田記念美術館

公式サイト:http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/exhibition/yoshiwarakoushi

葛飾北斎の娘・応為の「吉原格子先之図」一度で良いから生で見てみたいと思っていたのでとても楽しみにしていたのですが都合が合わず断念。次はいつ展示されるんだろう…。

 

2024年気になる展示3選

気を取り直してお次はこれから始まる展覧会。

色々ラインナップが出ていますが、今年も楽しい展覧会がたくさん!

中でも気になる3つをご紹介します。

 

印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵|東京都美術館

会期:2024年1月27日(土)〜4月7日(日)

公式サイト:https://worcester2024.jp/

今モネ展やってるのにまた!?という感じはないでもないですが、こちらの展示ではこれまで日本で紹介されることの少なかったアメリカの印象派の絵画が展示されるそう。印象派というと光の柔らかいヨーロッパの絵画のイメージが強かったので、アメリカに渡った後の印象派とても気になります!

 

マティス 自由なフォルム|国立新美術館

会期:2024年2月14日(水)〜5月27日(月)

公式サイト:https://matisse2024.jp/

こちらも、マティス展2023年にやったのに?と思ったら今回はマティスの切り紙絵にフォーカスした展示とのこと。マティスの色使いが好きなので、切り紙絵だとさらにそれが楽しめそうでわくわくしています。

 

・ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?──国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ|国立西洋美術館

会期:2024年3月12日(火)〜5月12日(日)

公式サイト:https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2023revisiting.html

なんと国立西洋美術館初の現代美術の展覧会。現代アーティストが国立西洋美術館の所蔵作品に着想して制作した作品や、美術館という場所の意義を問い直す作品など新作が豊富とのこと。新作を見られるのは時代を共にしているアーティストならではですし、展覧会のタイトルからも気合いを感じます…!

 

デ・キリコ展や三菱一号館美術館の再開館も楽しみ。

今年初の美術館はいつ行こうかな〜なんてわくわくしています。

2024年も素敵な作品にたくさん出会えますように!